第280回 【トラックマン】U-23 NPB選抜 vs 大学・社会人選抜の球種・球速・回転数(2022年8月1日)
2022年8月1日、野球伝来150年を記念してプロアマ記念試合が神宮球場で行われました。
プロ側は「U-23 NPB選抜」、アマ側は「大学・社会人選抜」と、期待の若手やドラフト候補が多数出場したため多くの注目を集めました。
8月29日には、野球伝来150年特設サイトから試合フル動画が公開されました。
この動画には1球ごとにトラッキングデータ(トラックマン)で測定した回転数が表示されていたので、今回は「U-23 NPB選抜 vs 大学・社会人選抜の球種・球速・回転数(2022年8月1日)」を紹介します。
この試合で登板した投手はU-23 NPB選抜が9人、大学・社会人選抜が6人の計15人です。
根尾昂(中日)
2球種とも優秀
ストレートはメジャーレベルの球速で、回転数は平均2395回転とかなり多いです。
スライダーは回転数は平均的で、球速はNPB平均より速いです。
達孝太(日本ハム)
スライダーの回転数がMLB上位
スライダーは回転数が2680回転とMLB上位レベルです。
森木大智(阪神)
3球種ともMLBトップレベル
ストレートが2563回転、スライダーが2739回転とMLBトップレベルです。またフォークも147km/hと高速です。
スチュワートJr.(ソフトバンク)
3球種ともMLBトップレベル
ストレートが2466回転、スライダーが3047回転、カーブが3193回転とMLBトップレベルです。
木下幹也(巨人)
ストレートの回転数はMLBトップレベル
藤井黎來(広島)
フォークは2種類?
フォークは「球速が速くてカウントを取るスプリットタイプ」と「回転数が少なくて変化量が大きいボール」の2種類を投げ分けていそうでした。
小峯新陸(楽天)
常時150km/h前後
鈴木裕太(ヤクルト)
2球種とも不安定
中川虎大(横浜)
回転数は少ない
青山美夏人(亜細亜大学)
全球種がNPB平均レベルとバランスが良い
佐藤廉(ヤマハ)
スライダーはフォークに近い
工藤稜太(信越硬式野球クラブ)
ツーシーム?チェンジアップ?
ツーシームのようなシュートしていたボールも投げていましたが、握りが見えなかったのでストレートにしています。
また同様にチェンジアップの可能性がありますが、フォークにしています。
権田琉成(TDK)
ストレートは強弱
矢澤宏太(日本体育大学)
ストレートの球速はNPB、スライダーの回転数はMLBトップレベル
ストレートの平均球速は149.4km/hで、これはNPBの日本人左腕では最速相当です。
スライダーの回転数は脅威の2869回転で、これはMLBトップレベルの回転数です。
橋本達弥(慶應義塾大学)
数値以上のフォークのキレ
ストレートは平均球速150.3km/hと球速が出ていました。フォークは球速・回転数はNPB平均レベルでした。
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