第302回 【中日】2023年新外国人オルランド・カリステ選手の打撃分析
2022年11月24日、中日が新外国人選手として今季メキシコリーグでプレーしていたオルランド・カリステ選手(30)を獲得したと発表しました。
カリステ選手はメジャーや米独立、メキシカンリーグなど様々なリーグでプレーした経験を持つ内外野を守れる俊足のユーティリティプレイヤーです。
今回はそんな「【中日】2023年新外国人オルランド・カリステ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
内外野守れるユーティリティ
所属球団 | カンザスシティ・ロイヤルズ (2015) サンフランシスコ・ジャイアンツ (2017) 米独立リーグ (2021) メキシカンリーグ (2022) |
ポジション | 外野、三塁、遊撃、二塁 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1992年2月3日(30歳) |
身長 | 184 cm |
体重 | 87 kg |
2. 年度成績
MLBトップレベルの走力
MLB通算で打率.135、0本塁打、OPS.329。
3A通算で打率.252、46本塁打、OPS.692。
今季はメキシカンリーグ83試合で打率.344、13本塁打、OPS.961、12盗塁。
打撃の特徴は「右投手のインコースが得意」「広角打法」「フライが多い」「ストレートが得意」などが挙げられます。
守備はメジャーではメインが外野でしたが、今季メキシカンリーグでは三塁、遊撃を主に守りました。マイナーでは二塁を守った経験もあります。
失策はやや多く、俊足のわりには守備範囲は普通です。ユーティリティ性は高いですが、平均並の守備くらいしか期待は出来なさそうです。
「1塁までの到達タイム4.21秒」「スプリントスピード29.1ft/秒」と走力はMLBトップレベルです。
3. 対左右成績
左右差はあまり無し
上がMLB、下が3Aの成績です。
どちらも右投手の方が少し成績が良いですが、そこまで左右差は無さそうです。
4. 得点圏成績
チャンスは得意?
上がMLB、下が3Aの成績です。
MLBでは得点圏とそれ以外では得点圏の方が成績が良く、チャンスに強いです。
打席数が多い3Aでは得点圏打率は高いですが、OPSは低いです。2018〜2021年は毎年得点圏でOPS.800以上を記録しているので今はチャンスに強そうです。
5. カウント別成績
初球✕
初球スイング率34.5%(MLB平均29.5%)とやや積極的に振ってくるタイプです。
しかし、ゾーンコンタクト率71.6%(MLB平均82.0%)しかなく、その初球で打ててないことから初球は苦手そうです。
6. コース別成績
右のインコースが得意
打数が少ないですが、明らかに右投手のインコースに強いです。
一方、左投手は低めに多く手を出しています。
7. 球種別成績
ストレートが得意
ストレートは得意そうです。
一方、ツーシームとスライダーとカーブ系は苦手そうです。
8. 打球方向別成績
広角打法
MLBだと打数が少なかったので3Aのデータです。
2015~2018年は引っ張り率の約48%と、超プルヒッターでした。
しかし、2019年からは逆方向率40%と増えて広角に打っています。
9. 打球種類
フライヒッター
MLBだと打数が少なかったので3Aのデータです。
フライ率31%(MLB平均23%)と多いフライヒッターです。
10. 打球速度・角度
バレル率が低い
MAX打球速度は174km/hとややMLB平均以下です。
しかし、バレル率2.6%と低いです。
まとめ
①3A通算.252、46本、OPS.692
②今季メキシコ.344、13本、OPS.961(83試合)
③ユーティリティ
④失策多い
⑤MLBトップレベルの走力
⑥初球スイング率34.5%(MLB平均29.5%)
⑦ゾーンコンタクト率71.6%(MLB平均82.0%)
⑧右のインコースが得意
⑨速球○(ストレート打率.300)
⑩変化球✕(ツーシーム、スライダー、カーブ系は打率.100以下)
⑪広角打法(2019年以降は逆方向率40%)
⑫フライヒッター
⑬バレル率2.6%と低い
今回は「【中日】2023年新外国人オルランド・カリステ選手の打撃分析」を紹介しました。
カリステ選手はメジャーや米独立、メキシカンリーグなど様々なリーグでプレーした経験を持つ内外野を守れる俊足のユーティリティプレイヤーです。
MLB通算で打率.135、0本塁打、OPS.329。
3A通算で打率.252、46本塁打、OPS.692。
今季はメキシカンリーグ83試合で打率.344、13本塁打、OPS.961、12盗塁。
打撃の特徴は「右投手のインコースが得意」「広角打法」「フライが多い」「ストレートが得意」などが挙げられます。
守備はメジャーではメインが外野でしたが、今季メキシカンリーグでは三塁、遊撃を主に守りました。マイナーでは二塁を守った経験もあります。失策はやや多く、俊足のわりには守備範囲は普通です。ユーティリティ性は高いですが、平均並の守備くらいしか期待は出来なさそうです。
「1塁までの到達タイム4.21秒」「スプリングトレーニング29.1ft/秒」と走力はMLBトップレベルです。
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