第367回 【佐々木朗希】今季初失点も日本人最速165キロ(2023年4月28日投球分析)

佐々木朗希投手の投球内容(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の投球内容
(2023年4月28日)
【MLB】ストレートの最高球速(2023年4月28日時点)_全体TOP10
【MLB】ストレートの最高球速
(2023年4月28日時点)_全体TOP10

2023年4月28日、佐々木朗希投手が敵地京セラドームでのオリックス戦に先発。

7回を投げて106球、被安打8、四死球3、奪三振8、失点3で勝敗はつきませんでした

初回からオリックス打線が初球打ちしてきて今季初失点、今季ワーストの被安打8、四死球3でしたが粘りの投球で失点3に抑えました。

序盤は150km/h後半でしたが尻上がりに球速が上がって日本人最速記録の165km/hを4球も投球しました。これで最高球速もミラー投手、ハンター・グリーン投手、大谷翔平投手、デグロム投手を抑えてMLB先発1位相当に浮上しました(2023年4月28日時点)。

今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年4月28日)」を紹介します。

佐々木朗希投手の過去記事一覧

使用するデータはスポナビライブのデータです。

やきゅまる
やきゅまる
4球も投げたのが凄いよね
パーソル パ・リーグTV公式(2023年4月21日)

1. 球種・投球割合

今回はフォークが少なかった

佐々木朗希投手の日別球種割合(2023年4月28日時点)
佐々木朗希投手の日別球種割合
(2023年4月28日時点)

今回投じたのはストレートフォークスライダー3球種でした。

フォークが今季最小の22%と少くなくカーブは投げませんでした。

左打者にもスライダー

佐々木朗希投手の対左右球種割合(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の対左右球種割合
(2023年4月28日)

今まで右打者に多投していたスライダーを左打者にも多投しました。

やきゅまる
やきゅまる
今回は左右差があまり無かった

初回は失点したのに8球のみ

佐々木朗希投手の回別球種割合(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の回別球種割合
(2023年4月28日)

オリックス打線が初球攻撃をしてきたので初回は失点したのに8球のみでした。

また失点した1回と4回はスライダーを投球していないです。

2. コース別

スライダーの制球がイマイチ

佐々木朗希投手のコース別投球数(2023年4月28日)
佐々木朗希投手のコース別投球数
(2023年4月28日)

ストレート右打者のアウトコース左打者の真ん中付近への投球が多かったです。

フォーク低めが多かったです。

スライダーは右打者の高めが多くて浮き気味でした。また左打者にはボールが多く制球にまだ課題がありそうです。

やきゅまる
やきゅまる
左打者のストレートが甘かったね

打たれたコースがハッキリしてる

佐々木朗希投手のコース別成績(2023年4月28日)
佐々木朗希投手のコース別成績
(2023年4月28日)

右打者はアウトコース真ん中左打者は低めを打たれました。

やきゅまる
やきゅまる
ストレートはもう少し高めに投球してもいいかも

3. 左右成績

左打者に被安打と四死球

佐々木朗希投手の対左右成績(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の対左右成績
(2023年4月28日)

上図は今回2022年平均の左右別被OPSです。

2022年は左打者の方が被安打と与四死球が多かったですが、今回も左打者に被安打5と四死球2でした。

やきゅまる
やきゅまる
球威はあったからあとは制球だけだね

4. 球種別成績

ストライク率68%、ゾーン内率58%

佐々木朗希投手の球種別成績(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の球種別成績
(2023年4月28日)

ストライク率68%(NPB平均63%)、ゾーン内率58%(NPB平均46%)とゾーン内を攻めてストライクを取っていました。特にストレートストライク率69%ゾーン内率65%と高かったです。

空振りは16個と一般の投手としては多いですが、佐々木朗希投手の今季ワーストでした。

ストレートは空振率9%フォークは空振率26%スライダーは空振率22%ストレートの空振率が低かったです。

やきゅまる
やきゅまる
スライダーのゾーン内率が上がればストレートの空振率も上がりそう

5. 球速

平均159.4km/h、最高165km/h

佐々木朗希投手の球速(2023年4月28日時点)
佐々木朗希投手の球速
(2023年4月28日時点)

ストレート平均球速159.4km/h最高球速165km/hで、最高球速はキャリアハイで日本人最速記録です。

やきゅまる
やきゅまる
今シーズンには166km/hは出しそう

160km/h超えは28球

佐々木朗希投手の球速帯(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の球速帯
(2023年4月28日)

ストレート160km/h超えが65球中28球でした。100マイル(約160.9km/h)超えは20球でした。

やきゅまる
やきゅまる
いつもより球速のバラツキが大きいね

7回まで球速維持

初回は157.7km/hでしたが尻上がりに球速が上がり3回から7回は160km/h前後最後まで球速を維持してました。

まとめ

佐々木朗希投手の投球内容とコース(2023年4月28日)
佐々木朗希投手の投球内容とコース
(2023年4月28日)
まとめ

①フォークが今季最小の22%
②左打者にもスライダー投球
③失点した回はスライダー0
④スライダーは左打者へのボールが多い
⑤左打者に打たれた
⑥ストレートのゾーン内率65%と非常に高い
⑦ストレート空振率が低い
⑧160km/h超えが65球中28球
⇒165km/hは4球
⑨球速のバラツキが大きい
⑩球速は尻上がり


平均球速159.4km/h
最高165km/h

今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年4月28日)」を紹介しました。

7回を投げて106球、被安打8、四死球3、奪三振8、失点3で勝敗はつきませんでした

序盤は150km/h後半でしたが尻上がりに球速が上がって日本人最速記録の165km/hを4球も投球しました。これで最高球速もミラー投手、ハンター・グリーン投手、大谷翔平投手、デグロム投手を抑えてMLB先発1位相当に浮上しました(2023年4月28日時点)。

やきゅまる
やきゅまる
この球速を維持出来るのか?次回登板が楽しみ