第314回 【西武】2023年新外国人マーク・ペイトン選手の打撃分析
2022年12月24日、西武が新外国人選手として今季ホワイトソックスでプレーしていたマーク・ペイトン選手(31)を獲得したと発表しました。背番号は10。
ペイトン選手は173cmで小柄ながらパンチ力のある左投左打の外野手です。
今回はそんな「【西武】2023年新外国人マーク・ペイトン選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
2019年プレミアム12の米国代表
所属球団 | シンシナティ・レッズ (2020 – 2021) シカゴ・ホワイトソックス (2022) |
ポジション | 左翼、中堅、右翼 |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1991年12月7日(31歳) |
身長 | 173 cm |
体重 | 82 kg |
2. 年度成績
3Aでは高い打率と本塁打率
今季MLBで40試合、打率.164、0本塁打、OPS.441。
今季3Aで119試合、打率.293、25本塁打、OPS.908、15盗塁と3Aでは高い打率と本塁打率を残しています。
打撃の特徴は「四死球が多い」「三振が少ない」「チャンスが得意」「近年左投手を克服」「右中間の打球が多い」「フライが多い」「速球が得意」などが挙げられます。
守備はメインが左翼ですが、中堅と右翼も守れます。MLBと3Aのデータを見る限りは守備範囲、送球、失策は普通です。そのため平均並の守備は期待出来そうです。
「スプリントスピード27.5ft/秒前後」とやや平均以上くらいの数字で、3Aでは内野安打や三塁打も多いので走力はやや平均以上レベルと考えられます。
3. 対左右成績
対左投手〇
MLBはデータが少ないので3Aの成績です。
3A通算では対右打率.304、OPS.910と右投手の方が得意です。
2019年までは対左.218(216打数47安打)と対左投手がとても苦手でしたが、直近2年は対左打率.324(259打数84安打)と左投手を克服しています。
4. 得点圏成績
チャンスは得意
MLBはデータが少ないので3Aの成績です。
3Aでは得点圏打率.318、OPS.939とチャンスが得意です。
5. カウント別成績
積極打法
初球スイング率36.2%(MLB平均29.5%)とかなり積極的なタイプで初球または若いカウントでの打率が良いです。
ゾーンコンタクト率81.4%(MLB平均82.0%)とコンタクト能力は平均レベルです。
6. コース別成績
アウトコース得意、ハイボールヒッター
データは少ないですが、メジャーでのヒットの多くが真ん中よりアウトコースなことからアウトコースが得意です。
また高めが得意なハイボールヒッターです。
7. 球種別成績
速球〇、変化球×
データが少ないですがストレート、ツーシーム、カットボールは速球系はまだ成績が良く、今季3Aの本塁打のほとんどが速球系であったことから速球は得意そうです。
8. 打球方向別成績
プルヒッター
逆方向率13.3%と非常に低く、右中間の打球が多いプルヒッターです。
しかし、3Aでは逆方向にもホームランを打っています。
9. 打球種類
フライヒッター
左がMLB、右が3Aでの打球種類比率です。
MLBでがフライ率29%(MLB平均23%)と多く、打数が多い3Aでもフライ率36%(MLB平均23%)とかなりのフライヒッターです。
10. 打球速度・角度
打球速度が遅い?
メジャーではMAX打球速度がMLB平均以下でした。ただ映像を見る限りはパンチ力はあるので打球をしっかり捉えられれば平均以上の数値を出せると思います。
捉えた打球が少なかったためバレル率2.2%とかなり低いです。
まとめ
①パンチ力のある左投左打の外野手
②今季3Aで打率.293、25本塁打、OPS.908、15盗塁
③四死球が多い
④三振が少ない
⑤平均並の守備
⑥走力はやや平均以上
⑦対右投手〇(3Aで対右.304)
⑧直近2年は左投手克服(.218→.324)
⑨チャンス〇(3Aで得点圏.318)
⑩初球〇、積極打法
⇒初球スイング率36.2%(MLB平均29.5%)
⑪アウトコース〇
⑫速球〇、変化球×
⇒今季3Aの本塁打のほとんどが速球系
⑬プルヒッター
⇒ただ3Aではレフト方向にも本塁打
⑭フライヒッター
⇒3Aでフライ率36%(MLB平均22.5%)
⑮打球速度が遅い?
ペイトン選手は173cmで小柄ながらパンチ力のある左投左打の外野手です。
今季MLBで40試合、打率.164、0本塁打、OPS.441。
今季3Aで119試合、打率.293、25本塁打、OPS.908、15盗塁と3Aでは高い打率と本塁打率を残しています。
打撃の特徴は「四死球が多い」「三振が少ない」「チャンスが得意」「近年左投手を克服」「右中間の打球が多い」「フライが多い」「速球が得意」などが挙げられます。
守備はメインが左翼ですが、中堅と右翼も守れます。MLBと3Aのデータを見る限りは守備範囲、送球、失策は普通です。そのため平均並の守備は期待出来そうです。
「スプリングトレーニング27.5ft/秒前後」とやや平均以上くらいの数字で、3Aでは内野安打や三塁打も多いので走力はやや平均以上レベルと考えられます。
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