第34回 【ヤクルト】新外国人サイスニード投手の投球分析
今回は「【ヤクルト】新外国人サイスニード投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2020年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | ヒューストン・アストロズ (2019 – 2020) ⇒東京ヤクルトスワローズ(2021) |
ポジション | リリーフ・先発 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1992/10/1 |
身長 | 193 cm |
体重 | 97.5 kg |
イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少し多い。
投球の割合が浮き上がるようなカットボールなので右打者の方が相性が良い。
2. 投球割合
サイスニード投手がメジャーで投げていたのは、カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブの4球種。
チェンジアップはほとんど投げていないので、実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
右打者にはスライダー、左打者にはカーブの割合が高い。
3. コース別投球割合
メジャー平均と比べると、右打者にはアウトコースの割合が多い。
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
カットボール
チェンジアップ
スライダー
カーブ
カーブは低めの割合が高い。
4. カウント別投球割合
カットボールはカウント球、決め球にも使用している。
スライダーとカーブは2ストライクの方が投球割合が増える。
ただし、カーブでは三振を奪っていない。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
カットボールは右打者の被打率が低い。
投球割合が多い、スライダーは右打者、カーブは左打者の被打率が低い。
コース別被打率
右打者はインハイとアウトローの被打率が低い。
左打者はアウトハイの被打率が低い。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
コース別被本塁打
カットボールが被弾している。
6. 球速・回転数
メジャー平均よりもカットボールはかなり速く、ストレート並みである。
スライダーは球速が遅い。
全球種、平均回転数は少ない。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
リリースポイントはメジャー平均よりも高い。
エクステンションはメジャー平均並み。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
変化量
カットボールはホップ成分が多く、カットライズである。
ソフトバンクの森投手、ロッテの唐川投手のカットボールに近い変化である。
メジャー平均のストレートよりもホップ成分が5cmも多いので、打者はかなり浮き上がるように感じる。
チェンジアップはシュート成分がほとんどなく、ホップ成分が多い。
スライダーはホップ成分が多く、スライド成分が多いので横に曲がるスライダー。
カーブはスライド成分が少なく、ドロップ成分が多いので縦に落ちるカーブ。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
8. 軌道
カットボールとスライダーの軌道が似ている。
また、チェンジアップとカーブの軌道が似ている。
左打者にはもっとチェンジアップの割合を増やすと、カーブが活きてくると思う。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション
9. 打球の種類比率・リスク管理
カットボールの見逃三振率、空振三振率がかなり高い。
スライダーも空振三振率がかなり高い。
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理
10. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 28 |
球種の豊富さ | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
制球力 | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
球速 | [usr 4 size=20 img="06.png"] |
奪三振能力 | [usr 5 size=20 img="06.png"] |
ピッチトンネル | [usr 4 size=20 img="06.png"] |
カットボール | [usr 4 size=20] |
チェンジアップ | [usr 1 size=20] |
スライダー | [usr 4 size=20] |
カーブ | [usr 2 size=20] |
対左打者 | [usr 2 size=20 img="05.png"] |
リリース近さ | [usr 3 size=20 img="05.png"] |
リリース高さ | [usr 4 size=20 img="05.png"] |
球持ち | [usr 3 size=20 img="05.png"] |
ホップ成分が大きい、ライズカットで三振を多く狙える投手。
カットボールとスライダーのコンビネーションは強力なので、活躍する可能性は高いと思います。
左打者にはチェンジアップの比率を高くすることで、カーブが活きそうです。
右打者にはインハイ、左打者にはアウトハイの投球割合を増やしても良いと思います。
・奪三振が多く、与四死球は少し多い
・カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブの4球種
・右打者にはスライダー、左打者にはカーブの投球割合が高い
・右打者にはアウトコースの割合が多い
・カットボールはカウント球、決め球にも使用
・スライダーとカーブは2ストライクの方が投球割合が増える
・カットボールは右打者の被打率が低い
・スライダーは右打者、カーブは左打者の被打率が低い
・カットボールはかなり速く、ストレート並みである
・スライダーは球速が遅い
・全球種、平均回転数は少ない
・リリースポイントはメジャー平均よりも高い
・エクステンションはメジャー平均並み
・カットボールはホップ成分が多く、カットライズ
・スライダーは横に曲がるスライダー
・カーブは縦に落ちるカーブ
・カットボールとスライダーの軌道が似ている
・チェンジアップとカーブの軌道が似ている