第100回 【球種分析】ナックルは本当に無回転でランダム変化なのか?(トラックマンデータで検証)
4. ナックルは広範囲にランダム変化する
上図は「ディッキー投手」「ライト投手」のナックルの変化量です。2人とも左がナックルで右がスローナックルの変化量を表しています。
どちらの投手もキレイにナックルが広範囲にランダム変化しています。
縦方向はストレートのように伸びることもあれば、カーブ並に沈むことがあります。
横方向はツーシームのようにシュートすることもあれば、スライダーのようにスライドすることもあります。
5. ナックルの回転数はほぼ測定不能
上図は「ディッキー投手」「ライト投手」のナックルの回転数・回転軸です。2人とも左がナックルで右がスローナックルの回転数・回転軸を表しています。
「ディッキー投手」はナックルの91%(6813/7464)、スローナックルの96%(195/203)で回転数が測定不能でした。
「ライト投手」はナックルの98%(3626/3688)、スローナックルの88%(587/667)で回転数が測定不能でした。
つまり、ナックルの9割以上が回転数を測定出来ていませんでした。
ちなみに回転数を測定出来た場合のナックルは、ストレートやツーシームと回転軸が似ています。ただし、「ライト投手」のスローナックルだけはカーブと回転軸が似ています。
6. 回転があるとストレートやツーシームに近い変化
上図の左は「ディッキー投手」、右は「ライト投手」の回転有ナックルの変化量です。青がナックル、緑がスローナックルです。
回転軸が近いだけあって、回転があるナックルはストレートやツーシームに近い変化をしています。ただし、「ライト投手」のスローナックルだけはカーブのような変化をしています。
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