第312回 【西武】2023年新外国人デビッド・マキノン選手の打撃分析
2022年12月9日、西武が新外国人選手として今季エンゼルスとアスレチックスでプレーしていたデビッド・マキノン選手(28)を獲得したと発表しました。1年契約で推定年俸9000万円、背番号は30。
マキノン選手は左中間への打球が多いフライヒッターの内野手です。
今回はそんな「【西武】2023年新外国人デビッド・マキノン選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
今季メジャーデビュー
所属球団 | ロサンゼルス・エンゼルス (2022) オークランド・アスレチックス (2022) |
ポジション | 一塁、三塁 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1994年12月15日(28歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 100 kg |
2. 年度成績
3Aでは高い打率と本塁打率
今季MLBで22試合、打率.140、0本塁打、OPS.368。
今季3Aで79試合、打率.318、15本塁打、OPS1.001と3Aでは高い打率と本塁打率を残しています。
打撃の特徴は「四死球が多い」「左投手が得意」「チャンスが得意」「左中間の打球が多い」「フライが多い」「ツーシームが得意」などが挙げられます。
守備はメインが一塁でしたが、三塁も守れます。三塁では守備範囲が狭いですが肩の強さと送球は普通です。捕球が上手く失策が少ないので、平均並の守備は期待出来そうです。
「スプリントスピード26.7ft/秒前後」と走力はやや平均以下レベルです。
3. 対左右成績
対左投手〇
3Aでは対左打率.333、OPS1.071と左投手の方が得意です。
4. 得点圏成績
チャンスは得意
上がMLB、下が3Aの成績です。
どちらも得点圏の方が成績が良くて、3Aでは得点圏打率.333、OPS1.027とチャンスが得意です。
5. カウント別成績
慎重打法
初球スイング率22.8%(MLB平均29.5%)と消極的なタイプですが、初球または若いカウントでの打率が良いです。
ゾーンコンタクト率83.8%(MLB平均82.0%)と平均以上で、コンタクト能力が高いです。
6. コース別成績
インコース得意
データは少ないですが、メジャーでの全てのヒットが真ん中よりインコースです。
7. 球種別成績
ツーシームが得意
データが少ないですがツーシームは打率.300と得意です。
チェンジアップやカーブなどの緩急に弱いです。
8. 打球方向別成績
プルヒッター
逆方向率17.6%と低く、左中間の打球が多いプルヒッターです。
しかし、3Aでは逆方向にもホームランを打っています。
9. 打球種類
フライヒッター
左がMLB、右が3Aでの打球種類比率です。
MLBでがゴロ率50%(MLB平均45%)と多いゴロヒッターですが、打数が多い3Aではフライ率40%(MLB平均23%)と非常に高いフライヒッターです。
10. 打球速度・角度
打球速度が遅い
メジャーではMAX打球速度がMLB平均以下でした。映像を見る限りはコンタクトを意識していた感じなので本質的にはもう少し速いと思います。
捉えた打球が少なかったためバレル率2.9%とかなり低いです。
まとめ
①今季3Aで79試合、打率.318、15本塁打、OPS1.001
②四死球が多い
③守備範囲は狭いが失策が少ない
④走力はやや平均以下
⑤対左投手○(3Aで対左.333)
⑥チャンス○(3Aで得点圏.333)
⑦初球スイング率22.8%(MLB平均29.5%)
⑧ゾーンコンタクト率83.8%(MLB平均82.0%)
⑨インコース〇
⑩ツーシーム〇(打率.300)
⑪落ちる球、緩急✕
⑫左中間の打球が多い
⇒ただ3Aではライト方向にも本塁打
⑬フライヒッター
⇒3Aでフライ率40%(MLB平均22.5%)
⑭打球速度は遅い?
今季MLBで22試合、打率.140、0本塁打、OPS.368。
今季3Aで79試合、打率.318、15本塁打、OPS1.001と3Aでは高い打率と本塁打率を残しています。
打撃の特徴は「四死球が多い」「左投手が得意」「チャンスが得意」「左中間の打球が多い」「フライが多い」「ツーシームが得意」などが挙げられます。
守備はメインが一塁でしたが、三塁も守れます。三塁では守備範囲が狭いですが肩の強さと送球は普通です。捕球が上手く失策が少ないので、平均並の守備は期待出来そうです。
「スプリングトレーニング26.7ft/秒前後」と走力はやや平均以下レベルです。
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