第207回 【MLB】「カブスの主な外野手成績」と「鈴木誠也選手のMLB成績予想」

2022年3月19日2023年2月9日

2022年3月16日、鈴木誠也選手（27）がカブスと5年総額8500万ドル（約100億4900万円）で基本合意したと複数のメディア、米大リーグの公式サイトが伝えました。

その後、3月18日にアリゾナ州メサの球団施設で入団会見を行いました。

そのニュースを見て、「カブスの外野陣ってどんな感じなんだろう？」「鈴木誠也選手はどれ位の成績になりそう？」と思ったので、今回は「カブスの主な外野手成績」と「鈴木誠也選手のMLB成績予想」を紹介します。

使用したデータはスポナビライブと日本野球機構、Baseball SavantとFanGraphsです。

1. カブスの主な外野手成績

鈴木誠也選手が加入するまでは中堅がラファエル・オルテガ選手、左翼がイアン・ハップ選手、右翼がジェイソン・ヘイワード選手、第四外野手をグレッグ・ダイクマン選手が担うと考えられていました。

中堅のラファエル・オルテガ選手は、昨年レギュラーを掴んだ遅咲きのプレイヤーで、走攻守のバランスが良く、コンタクト能力が高い選手です。

左翼のイアン・ハップ選手は、両打ちのユーティリティプレイヤーで、選球眼が高くて、長打力のある選手です。

右翼のジェイソン・ヘイワード選手は、新人時代から5ツールプレイヤーとして期待された選手で、2012年は27本、21盗塁を記録しましたが、その後は期待されたほどの打撃を披露出来ていません。しかし、守備についてはゴールドグラブ賞を5回受賞していて守備能力は非常に高いです。

第四外野手のグレッグ・ダイクマン選手は、昨年メジャーデビューした選手で、走攻守のバランスが良いですが、3A時代でも本塁打は少ないので長打力はあまり無さそうです。

ポジション的に鈴木誠也選手とレギュラー争いをするのは右翼のジェイソン・ヘイワード選手ですが、打撃成績的に鈴木誠也選手の開幕スタメンの可能性は非常に高そうです。

やきゅまる

全員圧倒的なレギュラーではないね

2. 打球速度・角度からMLB成績予想

MLB予想成績は打率.264、本塁打26本、OPS.829

CBSSportsの記事よりトラックマンのデータで、鈴木誠也選手は平均打球速度146.4km/h、平均打球角度13.6度とMLB平均より優秀な数字です。また記事では「打球速度が95マイル以上の割合」「打球角度が10～30度の割合」も記載されていました。

この4項目で鈴木誠也選手の数字に最も近いMLB選手10人をピックアップしたのが上の図と表になります。ナ・リーグMVPのハーパー選手など強打者ばかりです。

この10人の2021年度成績の平均値を求めた結果、打球速度・角度から推測される鈴木誠也選手のMLB予想成績は打率.264、本塁打26本、OPS.829です。

やきゅまる

打率はもう少し高くなりそうだけどね

3. 過去の日本人外野手からMLB成績予想

MLB予想成績は打率.299、本塁打19本、16盗塁、OPS.931

過去の日本人外野手のNPB最終年とMLB1年目の成績から、米移籍による成績の増減率を求めました。盗塁だけは成績が上昇する傾向にあるみたいです。

増減率から推測される鈴木誠也選手のMLB予想成績は打率.299、本塁打19本、16盗塁、OPS.931です。

やきゅまる

思ったより過去の外野手は成績が下がってないんだね

まとめ

今回は「カブスの主な外野手成績」と「鈴木誠也選手のMLB成績予想」を紹介しました。

ポジション的に鈴木誠也選手とレギュラー争いをするのは右翼のジェイソン・ヘイワード選手ですが、成績的に鈴木誠也選手の開幕スタメンの可能性は非常に高そうです。

平均打球速度・平均打球角度はMLB平均より優秀な数字で、似たMLB選手の成績から推測しました。平均打球速度・平均打球角度からのMLB予想成績は打率.264、本塁打26本、OPS.829でした。

また過去の日本人外野手のNPB最終年とMLB1年目の成績から、米移籍による成績の増減率を求めました。過去の日本人外野手から推測されるMLB予想成績は打率.299、本塁打19本、16盗塁、OPS.931です。

やきゅまる

3割30本打って欲しいな

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