第69回 【菊池雄星】2019, 2020年の投球分析
6. 球速・回転数
メジャー平均との比較
菊池投手はカーブ以外はメジャー平均より球速が速いです。特にカットボールはメジャー平均のストレート並の球速が出ています。
回転数は全球種メジャー平均並です。
2019年と2020年との比較
ストレートは平均球速が4km/hも速くなり、回転数も増えています。
スライダーは平均球速が4km/hも遅くなりましたが、回転数は増えています。
チェンジアップは平均球速が4km/h近く速くなり、回転数も300回転減っています。
7. リリースポイント
ストレート、スライダーのリリースポイントが頭寄りになっています。特にスライダーのリリースポイントの変化が大きく、ストレートと同じくらいの位置になっています。これが2020年にスライダーが打たれなくなった原因かもしれません。
エクステンションは全球種が長くなっています。また、球種同士の位置が近くなっています。
8. 変化量
メジャー平均との比較
2019年はストレート、チェンジアップ、スライダーはメジャー平均並の変化量です。カーブだけがメジャー平均よりもドロップ成分が大きくなっています。
2020年もカットボールはメジャー平均並の変化量です。
2019年と2020年との比較
ストレートのホップ成分が大きく増え、チェンジアップはホップ成分が減っています。またスライダーは横の変化が小さくなり、沈むようになりました。
これはリリースポイントが変わったことが大きな原因だと考えられます。
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