第72回 【ダルビッシュ有】2020年の投球分析

2023年2月9日

10. 打球の種類比率・リスク管理

打球の種類比率

ダルビッシュ有投手の打球の種類比率
ダルビッシュ有投手の打球の種類比率

浮き上がるストレート、ハードカッターはポップフライ率がメジャー平均より高く、それ以外はゴロ率が高いです。

リスク管理

ダルビッシュ有投手のリスク管理
ダルビッシュ有投手のリスク管理

全球種の空振り三振率が高いですが、特にストレートの三振率が50%以上と非常に高いです。一般的にはストレートの三振率は低いものですが、スラッターの投球割合が多く、シュート成分とホップ成分が上昇したことによる結果と考えられます。

謎のソフトカッターはそのストレート以上の三振率です。

11. 空振り率・見逃し率

ダルビッシュ有投手の空振率
ダルビッシュ有投手の見逃率
ダルビッシュ有投手の見逃率
ダルビッシュ有投手の奪三振割合
ダルビッシュ有投手の奪三振割合

右打者にはストレート、ソフトカッター、スプリット、ハードカッター、スライダーの空振り率が高い。

左打者にはカーブ、ナックルカーブの空振り率が高いです。意外と左打者のチェンジアップは空振り率がメジャー平均並で、そこまで高くありませんでした。

奪三振は基本的には全球種で三振が獲れています。右打者にはストレート、ソフトカッター、スライダーの割合が高く、左打者にはストレート、ツーシーム、スラッター、ナックルカーブの割合が高いです。

12. まとめ

長所

①10球種と多彩でメジャートップレベル
②10球種が決め球になる
③球種間の軌道が似ている
④理に叶った投球をしている

今回はダルビッシュ投手の投球分析を紹介しました。

球種は10球種と多く、全球種が決め球になるくらいレベルが高いです。また、球種が多いだけでなく、球種間の軌道も似ていて、球種の特徴を活かした投球もしています。

今年はさらにツーシーム、スプリット、チェンジアップが改良されているみたいなので、明日の開幕戦のデータを見るのが楽しみです。

やきゅまる
やきゅまる
データの前に、そもそも投球を見るのが楽しみ