第71回 【MLB】ダルビッシュ有投手のカットボールは3種類?

2021年11月22日

ダルビッシュ有投手のチェンジアップも分類出来たので、投球分析をしようと思ったんですが、今回はその前段階としてカットボールについて考察したのをご紹介します。

使用するのは2020年のBaseball Savantのトラックマンデータです。

第70回 ダルビッシュ有投手はチェンジアップを投げていない?


1. ダルビッシュ有投手のカットボールは3種類?

ダルビッシュ有投手のカットボールは3種類?
ダルビッシュ有投手のカットボールは3種類?

上の図は2020年のダルビッシュ投手とメジャー平均の変化量の図です。カットボールを見ると、次の3グループに分けられそうです。

ハードカッター (赤丸)
スラッター (青丸)
??? (白丸)

まず、浮き上がるような「ハードカッター」スライダーに近い「スラッター」は、よく記事にされているので簡単に分類出来ました。

謎なのはスプリットに近い変化をする「第3のカットボール」です。これについては調べてもそれっぽい記事が全くありませんでした。

やきゅまる
やきゅまる
第3のカットボールの変化の仕方が不思議

2. 「第3のカットボール」の正体は?

ダルビッシュ有投手のカットボールの球速と回転数
ダルビッシュ有投手のカットボールの球速と回転数

変化量で分類したカットボールの球速と回転数の図を作成しました。

ビックリすることに、変化量で分類したにも関わらず、球速と回転数の図でも3グループにキレイに分かれています。そして、他の2種よりも「第3のカットボール」は回転数が少ないです。そのため、回転数が少ないカットボールということで「第3のカットボール」を「ソフトカッター」と当ブログでは呼ぶことにします。

この「ソフトカッター」ですが、スプリット並に回転数が少ないです。

3. 「ソフトカッター」は最も空振りが獲れる球種!

ダルビッシュ有投手の空振り率
ダルビッシュ有投手の空振り率

ダルビッシュ投手の球種別の空振り率は、10球種中9球種がメジャー平均以上ですが、その中でも「ソフトカッター」は最も空振り率が高いです。

やきゅまる
やきゅまる
そもそも9球種がメジャー平均以上って凄すぎ(笑)

4. まとめ

まとめ

①変化量でカットボールを3分類
②球速と回転数との整合性
③第3のカットボール「ソフトカッター」
④「ソフトカッター」は最も空振りが獲れる球種

今回、変化量からダルビッシュ投手のカットボールを3つに分類しました。

その結果、球速と回転数と整合性がありました。回転数が少ない第3のカットボール「ソフトカッター」は、最も空振りが獲れる球種でした。

そもそも「ソフトカッター」は意図的なのか、偶然なのかは分かりませんが、40球も投げています。ハードカッター54球、チェンジアップ45球、カーブ45球であることを考えると、偶然にしては多すぎます

しかし、回転数が少ないカットボールを投げるなんて聞いたことが無いので謎です。

やきゅまる
やきゅまる
「ソフトカッター」は意図的なのかを知りたい

余談ですが、本当は細かいチューニングをして、3球種以上のカットボールを投げてるみたいです。