第318回 【オリックス】2023年新外国人マーウィン・ゴンザレス選手の打撃分析
2022年12月31日、オリックスが今季ヤンキースでプレーしていたマーウィン・ゴンザレス選手(33)と契約を結んだとMLB公式サイトが報じました。
ゴンザレス選手は捕手以外を守れるMLB経験豊富な両打ユーティリティーです。
今回はそんな「【オリックス】2023年新外国人マーウィン・ゴンザレス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
MLB経験豊富なユーティリティープレーヤー
所属球団 | ヒューストン・アストロズ (2012 – 2018) ミネソタ・ツインズ (2019 – 2020) ボストン・レッドソックス (2021) ヒューストン・アストロズ (2021) ニューヨーク・ヤンキース (2022) |
ポジション | 遊撃、外野、一塁、三塁、二塁 |
投打 | 右投両打 |
生年月日 | 1989年3月14日(33歳) |
身長 | 185.4 cm |
体重 | 95.3 kg |
2. 年度成績
2017年は打撃覚醒
MLB通算で1139試合、打率.252、107本塁打、OPS.709。
2017年には打率.303 、23本塁打、OPS.907と覚醒しましたが、直近2年は打率2割以下かつOPS.600以下と低迷しています。
打撃の特徴は「四死球が少ない」「三振が少ない」「チャンスがやや苦手」「慎重打法」「両打席プルヒッター」「コンタクト能力が高い」「155km/h以下の速球が得意」などが挙げられます。
近年守備力上昇
守備はメインが外野と遊撃で、一塁、三塁、二塁も守れます。
肩は強く、近年守備の成績が良化傾向で平均並の守備は期待出来そうです。遊撃と二塁の成績は良くなく、外野と三塁の成績は良いです。
「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」から走力はやや平均以下レベルと考えられます。
3. 対左右成績
左右差なし
あまり左右差はありません。
4. 得点圏成績
チャンスはやや不得意
得点圏打率.248、OPS.688とややチャンスが苦手です。
5. カウント別成績
慎重打法
初球スイング率26.6%(MLB平均29.5%)と慎重なタイプで、1ストライクでの打率が高いです。
ゾーンコンタクト率84.0%(MLB平均82.0%)とコンタクト能力も平均以上です。
6. コース別成績
アウトハイ〇
左右ともにアウトハイが得意です。
インハイは右打席の時は得意ですが、左打席の時は苦手です。
7. 球種別成績
速球〇、落ちる球×、緩急×
ストレート、ツーシーム、カットボールは速球系は成績が良いです。
一方でスプリット、カーブ、ナックルカーブなどの落ちる球や緩急系の成績が悪いです。
8. ストレート球速別成績
遅いストレートが得意
ほぼOPS.800以上と155km/h以下の速球を得意としています。
9. 打球方向別成績
プルヒッター
引っ張り方向の比率は右打席44.0%、左打席42.8%とどちらも高く、左右共にプルヒッターです。
特に右打席では1本も逆方向の本塁打がありません。
10. 打球種類
打球種類の比率はMLB平均くらい
通算ではほぼMLB平均くらいの比率です。
覚醒した2017年もフライ率は高くないです。
11. 打球速度・角度
打球速度はやや速い
MAX打球速度はMLB平均以上です。
その割にはバレル率は5.7%と平均レベルです。
凡退時の打球角度が低いのは、プルヒッターだからシフトで速いゴロがアウトになっているためと考えられます。
まとめ
①両打ユーティリティー
②MLB通算で1139試合、打率.252、107本塁打、OPS.709
③2017年は覚醒(直近2年は打率2割以下)
④四死球が少ない
⑤三振が少ない
⑥強肩
⑦守備は平均的(近年良化)
⑧外野と三塁の守備成績は良い
⑨走力はやや平均以下
⑩チャンスはやや不得意(得点圏.248)
⑪慎重打法
⇒初球スイング率26.6%(MLB平均29.5%)
⑫コンタクト能力高い
⇒ゾーンコンタクト率84.0%(MLB平均82.0%)
⑬アウトハイ○
⑭155km/h以下の速球が得意
⑮落ちる球×、緩急×
⑯左右共にプルヒッター
⑰打球速度はやや速い
ゴンザレス選手は捕手以外を守れるMLB経験豊富な両打ユーティリティーです。
MLB通算で1139試合、打率.252、107本塁打、OPS.709。
2017年には打率.303 、23本塁打、OPS.907と覚醒しましたが、直近2年は打率2割以下かつOPS.600以下と低迷しています。
打撃の特徴は「四死球が少ない」「三振が少ない」「チャンスがやや苦手」「慎重打法」「両打席プルヒッター」「コンタクト能力が高い」「155km/h以下の速球が得意」などが挙げられます。
守備はメインが外野と遊撃で、一塁、三塁、二塁も守れます。
肩は強く、近年守備成績が良化傾向で平均並の守備は期待出来そうです。
遊撃と二塁の成績は良くなく、外野と三塁の成績は良いです。「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」から走力はやや平均以下レベルと考えられます。
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