第453回 【巨人】2024年新外国人エリエ・ヘルナンデス選手の打撃分析
2024年5月10日、巨人が前レンジャーズ3Aラウンドロックでプレーしていたエリエ・ヘルナンデス(Elier Hernandez)選手(29)を獲得したと発表しました。
ヘルナンデス選手は昨季で3A最多安打と最多二塁打を記録した身体能力が高い中距離打者です。
今回はそんな「【巨人】2024年新外国人エリエ・ヘルナンデス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
MLBは2022年14試合のみ
所属球団 | テキサス・レンジャーズ (2022) |
ポジション | 右翼、左翼、中堅、一塁、三塁 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1994年11月21日(29歳) |
身長 | 185 cm |
体重 | 89 kg |
2. 年度成績
昨季3Aの最多安打と最多2塁打
MLB通算で14試合しか出場がなく、打率.182、0本塁打、OPS.465。
3A通算で272試合、打率.272、59本塁打、OPS.774。
2022年以降はOPS.800以上が続いてます。
打撃の特徴は「左投手〇」「チャンス〇」「初球〇」「慎重打法」「速球〇(155km/h以上は×)」「センター返しが多い」「広角に打てる」などが挙げられます。
走力があり、守備範囲が広く、肩が強い
守備のメインは外野ですが、一塁と三塁を守ったことがあります。
守備範囲が広く、肩が強く、3Aでホームランキャッチを3回したこともあるくらい身体能力が高いです。失策は平均的です。
「スプリントスピード」から走力はMLB上位ですが、盗塁成功率は低いです。
3. 対左右成績
左投手〇
左投手の打率.356、OPS.934と左投手の方が得意です。右投手の成績も悪くありません。
4. 得点圏成績
チャンス〇
得点圏打率.320、OPS.885とチャンスが得意です。
4. 月別成績
シーズン中盤に調子を上げる
シーズン中盤の6月にOPS1.023とシーズン中盤に調子が上がる傾向です。
5. カウント別成績・スイング率
初球〇・慎重打法
初球スイング率17%(3A平均31%)と慎重なタイプですが、初球打率.417、3本と初球が得意です。
ボール球スイング率は26%なので選球眼は平均くらいと考えられます。
コンタクト率76%(3A平均72%)とコンタクト能力は平均やや上です。
6. コース別成績
インハイ〇
左右ともにインハイが得意です。
7. 球種別成績
チェンジアップ×
左右共にチェンジアップが苦手です。また右投手はツーシームとスライダーも苦手です。
一方、ストレート、スプリット、カットボールは非常に得意です。
8. ストレート球速別成績
速球〇(155km/h以上は×)
ストレートは152km/h以下はOPS.900以上ですが、155km/h以上は苦手です。
9. 打球方向別成績
広角打法、センター返しが多い
逆方向にも4本塁打を打っており広角に本塁打を打てます。センター方向の打球が非常に多くセンター返しが得意です。
10. 打球種類
フライヒッター
3A通算でフライ率28%と高いフライヒッターです。
11. 打球速度・角度
平均打球速度が低下傾向
3A通算で平均打球速度140km/hと少しMLB平均より遅く、バレル率は5.7%と低いです。
また平均打球速度が年々低下傾向なのは懸念点です。
ただMAX打球速度は177km/hとMLB平均以上で、パンチ力はあります。
まとめ
【基本情報】
①MLBは14試合のみ
②昨季3Aの最多安打と最多二塁打
③直近3年は3AでOPS.800以上
④守備は外野(一塁、三塁は経験有り)
⑤守備範囲〇、強肩
⑥ホームランキャッチ3回
⑦走力はMLB上位だが盗塁苦手
【対左右・得点圏・月別】
①左投手〇(打率.356、OPS.750)
②チャンス〇
(得点圏打率.320、OPS.885)
③シーズン中盤に調子が上がる
【カウント・コース】
①初球〇(初球打率.417、3本)
②慎重的
⇒初球スイング率17%(3A平均31%)
③選球眼は平均的
④コンタクト能力はやや上
⑤インハイ〇
【球種】
①速球〇
⇒ただ155km/h以上は苦手
②チェンジアップ×
③右のツーシーム×
④スプリット、カットボール〇
【打球方向・種類・速度・角度】
①センター返し多い
②広角に本塁打
③フライヒッター
④MAX打球速度はMLB平均以上
④平均打球速度は年々低下
⑤バレル率5.7%と低い
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