第152回 【佐々木朗希】CS初登板でプロ最速159キロ連発(2021年11月6日投球分析)
11月6日、楽天とのCS第一戦で先発しました。
6回を96球4安打1失点、10奪三振2四球の投球内容でした。
初回から159km/hを連発するなど圧倒的な投球でした。
今回はそんな「佐々木朗希投手がCS初登板でプロ最速159キロ連発(2021年11月6日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
1. 対左右成績
左は2021年、右は今回(11月6日)の対左右成績です。
レギュラーシーズンで左打者の方がOPSが高かったので、楽天はスタメンの7人が左打者でした。
その成果か、楽天は左打者が2塁打を3本も打ちました。
一方、右打者は完璧に抑え、三振も4個も奪いました。
2. 投球割合
日別投球割合
上図は2021年の日別投球割合で、グラフ内の数字は投球数です。
今回はスライダーが少なく、ほとんどストレートとフォークのツーピッチでした。
今回もチェンジアップは投げませんでした。
対左右投球割合
上は2021年、下は今回(11月6日)の対左右投球割合です。
今回は左打者にはストレートとフォークのツーピッチでした。
右打者にはスライダーを含めた投球で、ほぼレギュラーシーズンと同じ割合でした。
回別投球数
ストライクゾーンにどんどん投げ込んでいましたが、2回と3回はピンチを作った分だけ投球数が少し多くなってしまいました。
この分が無ければ7~8回まで投げれそうでした。
3. コース別
コース別投球数
右打者には全球種がアウトコースに多く制球されています。
左打者にはストレートは真ん中付近に集まっていました。フォークは外寄りの低めに集まっていましたが、カウントを取る球は高めにも決まっていました。
コース別被安打
低めのフォークは打ち取った当たりが内野安打になっただけなので、打たれたのは真ん中付近の甘いボールばかりでした。
コース別奪三振
今回も低めのフォークで多く三振を奪いました。
右の浅村選手からはシュートしたストレートで、アウトローにバックドアで2個の見逃し三振を奪いました。
4. 球種別成績
上は2021年、下は今回(11月6日)の球種別成績です。
レギュラーシーズンとは違い、ストレートがあまり打たれませんでした。フォークはいつも通り打たれず、三振を多く奪いました
5. 球速
日別球速
注目の球速は平均球速155.1km/h、最高球速159km/h、最低球速151km/hでした。この平均球速は千賀投手を超えてNPB先発1位相当、MLBでも19位相当の球速です。
また今回は走者ありの球速が155.9km/hとピンチでさらに球速が上がりました。ピンチになると球速が上がるのは、球界のエースの特徴なので、どんどん成長している証拠だと思います。
全球種の球速帯
上は2021年、下は今回(11月6日)の球速帯です。
今回はストレートは159km/hを連発していて半分以上が150台後半でした。フォークも140km/h台前半が多かったです。
変化球とストレートの間に球速帯の谷間(145~150km/h)があるので、大谷投手みたいにカットボール(スラッター)を投げれると投球の幅が拡がりそうです。
回別平均球速
今回は回を重ねても球速が低下しませんでした。4回までは球速が減っていっていますが、5回と6回でも約154km/hと速かったです。
まとめ
①ほぼストレートとフォークのツーピッチ
②右打者にはアウトコース
③平均球速155.1km/h(NPB先発1位相当)
④最高球速159km/h、最低球速151km/h
⑤走者ありで球速上昇
⑥6回まで球速維持
今回は「佐々木朗希投手がCS初登板でプロ最速159キロ連発(2021年11月6日投球分析)」を紹介しました。
相手が左打者を並べた結果、ほぼストレートとフォークのツーピッチでした。ただストレートの平均球速155.1km/h、最高球速159km/hとプロ入り後最速だったので、2球種でも相手をねじ伏せていました。
チームも勝ったので、CSファイナルでの投球も期待したいです。
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