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第83回 【プロ野球】2021年の新外国人ストレート比較

2023年2月9日

プロ野球の新外国人の投球分析をしていて「どの投手の球が空振りを奪えるの?」「どれくらい軌道が違うの?」などの疑問が浮かんだので、新外国人について比較しようと思います。

投手によって球種が様々なので、今回はストレートに絞って比較します。サイスニード投手だけはストレートを投げないので、一番近いカットボールで比較します。データはBaseball Savantを使用します。


被打率が1番低いのはコリン・レイ投手

新外国人投手のストレート被打率

メジャー平均よりも全体的に高いが、コリン・レイ投手は被打率がとても低
ロメロ投手とダーモディ投手もほぼメジャー平均くらいです。
ロメロ投手は右打者に、ダーモディ投手は左打者に強いストレートと言えます。

打率が高い1位,2位は広島の新外国人2人でした。

やきゅまる
広島のスカウトは被打率を気にしていないのかな?

球速が1番速いのはネヴァラウスカス投手

新外国人投手のストレート平均球速・平均回転数

平均球速はネヴァラウスカス投手の154.9km/hが最速で、アーリン投手の145.2km/hが最遅。最高球速もネヴァラウスカス投手が161.3km/hで最速でした。

ちなみに昨年度の新外国人の平均球速は下の記事より、ビエイラ投手の156.9km/hが最速で、クック投手の149.0km/hが最遅でした。昨年度に比べるとバード投手とアーリン投手の平均球速は遅く感じますが、それでもNPB平均よりも速いです。
【2020年】新外国人投手を徹底解剖!データでみる速球1位は!?

平均回転数については、シャッケルフォード投手とバード投手が2500回転以上とスピンの効いた球です。ロメロ投手とロサリオ投手NPB平均の2078回転よりも少ないです。

1番ホップするのは?シュートするのは?

新外国人投手のストレート平均変化量

ストレートが1番ホップするのはアーリン投手でした。

1番スライドするのはサイスニード投手1番シュートするのはコンリー投手でした。コンリー投手はシュート成分が40cm近くもあるので、ストレートというよりはほぼシュートです。

やきゅまる
変化量を見ると、それぞれの投手の特徴がイメージ出来るね

リリースが特徴的な選手が多い

平均リリースポイント(捕手目線)

レイ投手とアーリン投手はメジャー平均くらいのリリースポイントですが、それ以外の投手は平均からは離れています。特にコンリー投手はサイドスロー並みに横から投げるリリースポイントです。

平均リリースポイント(三塁側からの目線)

全体的にエクステンションが短く、球離れが早い投手が多いです。

レイ投手とアーリン投手はメジャー平均の軌道

ボールの軌道(捕手目線)

リリースポイントと同様にレイ投手とアーリン投手はほぼメジャー平均の軌道です。

それ以外の投手は平均から離れていて、特徴的な軌道です。

ロメロ投手とサイスニード投手の空振率が高い

新外国人投手のストレート空振率

ロメロ投手とサイスニード投手の空振率はメジャー平均より高いです。

やきゅまる
ストレートで10%を超えていてるのは優秀だね

まとめ

今回は新外国人のストレートを比較しました。

他の投手と比べることで、各選手の特徴が分かりました。

各投手について詳しく知りたい方は、下記の各投手の投球分析の記事を参考にして下さい。

第28回 【阪神】新外国人ラウル・アルカンタラ投手の投球分析
第29回 【中日】新外国人ランディ・ロサリオ投手の投球分析
第30回 【DeNA】新外国人フェルナンド・ロメロ投手の投球分析
第31回 【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析
第32回 【広島】新外国人ドヴィダス・ネバラスカス投手の投球分析
第33回 【広島】新外国人カイル・バード投手の投球分析
第34回 【ヤクルト】新外国人サイスニード投手の投球分析
第35回 【ソフトバンク】新外国人コリン・レイ投手の投球分析
第36回 【西武】新外国人マット・ダーモディ投手の投球分析
第37回 【楽天】新外国人アダム・コンリー投手の投球分析
第38回【日本ハム】新外国人ロビー・アーリン投手の投球分析