第32回 【広島】新外国人ドヴィダス・ネバラスカス投手の投球分析
今回は「【広島】新外国人ドヴィダス・ネバラスカス投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2020年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | ピッツバーグ・パイレーツ (2017-2020) ⇒広島東洋カープ(2021) |
ポジション | リリーフ |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1993/1/14 |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 79.4 kg |
イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない。
どちらかというと右打者の方が相性が良い。
2. 投球割合
ネバラスカス投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、カーブの5球種。
2020年は、ストレート、カットボール、カーブに絞っていたので実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
右打者にはカットボール、左打者にはカーブの割合が高い。
3. コース別投球割合
メジャー平均と比べると、右打者にはアウトローの割合が多い。
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
ストレート
ツーシーム
カットボール
チェンジアップ
カーブ
4. カウント別投球割合
カウント球にストレート、カットボールを使用して、決め球にカーブを使用している。
2020年はカーブで23奪三振のうち15奪三振をマークしている。
カーブを決めた球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
速球派なのにストレートとツーシームの被打率が高い。
カットボールは右打者の被打率が低い。
決め球のカーブは被打率がかなり低い。
コース別被打率
右打者はインハイとアウトローの被打率が低いので、コースに投げる制球力があれば活躍出来そう。
左打者はアウトハイとインローの被打率が低い。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
コース別被本塁打
左右どちらもストレートが被弾している割合が高い。
6. 球速・回転数
全球種がメジャー平均よりも球速がかなり速い。
ストレートの平均球速と最高球速は大谷クラス。
平均回転数は平均的だが、カーブだけはかなり回転数が多い。
カーブの球速が速く、平均回転数が多いことが高い奪三振率に繋がっている。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭に近い。
エクステンションはメジャー平均並み。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
変化量
ストレートはシュート成分、ホップ成分が多く、シュートライズである。
ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い変化である。
カットボールは平均的である。
カーブはスライド成分が少なく、ドロップ成分が多いので縦に落ちるカーブ。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
8. 軌道
カットボールとカーブの軌道が似ている。
これがカーブの被打率が低く、三振が取れていると考えられる。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション
9. 打球の種類比率・リスク管理
カーブの見逃三振率、空振三振率がかなり高い。
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理
10. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 28 |
球種の豊富さ | (3 / 5) |
制球力 | (2 / 5) |
球速 | (5 / 5) |
奪三振能力 | (4 / 5) |
ピッチトンネル | (3 / 5) |
ストレート | (2 / 5) |
ツーシーム | (2 / 5) |
カットボール | (4 / 5) |
チェンジアップ | (1 / 5) |
カーブ | (4.5 / 5) |
対左打者 | (2 / 5) |
リリース近さ | (4 / 5) |
リリース高さ | (5 / 5) |
球持ち | (3 / 5) |
角度のあるリリースポイントから平均球速155kmのストレート、縦に割れるパワーカーブを投げるパワーピッチャー。
カットボールとカーブのコンビネーションは強力なので、活躍する可能性は高いと思います。
しかしながら、ストレートの被打率が高いのが気になります。
球速、角度、リリースポイントは悪くないので、ストレートが狙い打たれているのが原因と考えられます。
そのためストレートの近い軌道から落ちるチェンジアップ、またはスプリットを習得するとストレートが活きてきて、かなりの活躍をするかもしれません。
・イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない
・実質ストレート、カットボール、カーブの3球種
・右打者にはカットボール、左打者にはカーブの割合が高い
・右打者にはアウトローの割合が多い
・カウント球にストレート、カットボールを使用して、決め球にカーブを使用
・ストレートとツーシームの被打率が高い
・カットボールは右打者の被打率が低い
・決め球のカーブは被打率がかなり低い
・全球種がメジャー平均よりも球速がかなり速い
・平均回転数は平均的だが、カーブだけはかなり回転数が多い
・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭に近い
・エクステンションはメジャー平均並み
・ストレートはシュート成分、ホップ成分が多く、シュートライズ
・ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い
・カーブはスライド成分が少なく、ドロップ成分が多いので縦に落ちるカーブ
・カットボールとカーブの軌道が似ている
・カーブの見逃三振率、空振三振率がかなり高い
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