第38回 【日本ハム】新外国人ロビー・アーリン投手の投球分析
今回は「【日本ハム】新外国人ロビー・アーリン投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2013~2020年Baseball Savantのトラックマンデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
| 所属球団 | サンディエゴ・パドレス (2013-2016, 2018-2019) ピッツバーグ・パイレーツ (2020) アトランタ・ブレーブス (2020) 北海道日本ハムファイターズ (2021) |
| ポジション | 先発・リリーフ |
| 投打 | 左投左打 |
| 生年月日 | 1990/10/8 |
| 身長 | 182.9 cm |
| 体重 | 86.2 kg |

の成績(2013-2020年).png)
イニングに対して奪三振は少し多く、与四死球はかなり少ない。
左投手だが、右打者の被打率が低い。
メジャーでは先発、リリーフともに経験豊富だが、日本ハムでは先発起用が濃厚である。
2. 投球割合
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コンリー投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブの5球種である。
右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダーの割合が高くなる。
ただし、2020年に投げた球種の割合は、ストレート55.7%、ツーシーム0.9%、チェンジアップ16.1%、カーブ27.3%。
つまり2020年はツーシームとスライダーをほぼ投げていない。
メジャー平均と比べると、ストレートの割合が高い。
第15回 【メジャー(MLB)左投手】球種・投球割合

3. コース別投球割合

左右関係なく、真ん中とアウトローの投球割合が高い。
第16回 【メジャー(MLB)左投手】コース別投球割合
ストレート

ツーシーム

チェンジアップ

スライダー

カーブ

4. カウント別投球割合
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チェンジアップとカーブを決め球に使っている。
チェンジアップは2ボール以降、カーブは1ボールまでに決め球として使用している。
カーブを決め球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第17回 【メジャー(MLB)左投手】カウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
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決め球のチェンジアップ、カーブは右打者の被打率が低い。
左打者には全球種がバランス良く打たれている。

コース別被打率

右打者は高めとアウトローの被打率が低い。
左打者はアウトハイの被打率が低い。
第18回 【メジャー(MLB)左投手】コース別被打率・被本塁打

コース別被本塁打

左打者にはアウトコースが1球も被弾していない。

6. 球速・回転数



ストレート、ツーシーム、カーブは球速が遅く、回転数はメジャー平均くらい。
スライダーは球速が速く、回転数はメジャー平均くらいだが、2019年には平均球速88.2マイル(約142キロ)を記録するほど高速である。
チェンジアップは回転数が少ない。
第19回 【メジャー(MLB)左投手】平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント



リリースポイントはほぼメジャー平均と同じである。
エクステンションは球離れが早い。
第20回 【メジャー(MLB)左投手】平均リリースポイント・平均変化量
変化量



ストレートはメジャー平均よりもホップ成分が多い。
ツーシーム、チェンジアップは変化が小さい。
スライダーは曲がりが小さく、スラッターのようなボール。
カーブはメジャー平均よりもかなり縦に落ちるドロップのようなカーブ。
第20回 【メジャー(MLB)左投手】平均リリースポイント・平均変化量
8. 軌道




全球種の軌道がピッチトンネルまで似ている。
第21回 【メジャー(MLB)左投手】軌道シミュレーション

9. 打球の種類比率・リスク管理


全球種バランス良く三振を奪えている。
第22回 【メジャー(MLB)左投手】打球種類比率・リスク管理
10. まとめ
| 利き手 | 左 |
| 年齢 | 30 |
| 球種の豊富さ | (4 / 5) |
| 制球力 | (4 / 5) |
| 球速 | (3 / 5) |
| 奪三振能力 | (3 / 5) |
| ピッチトンネル | (3 / 5) |
| ストレート | (3 / 5) |
| ツーシーム | (2 / 5) |
| チェンジアップ | (3 / 5) |
| スライダー | (2 / 5) |
| カーブ | (4 / 5) |
| 対左打者 | (1 / 5) |
| リリース近さ | (3 / 5) |
| リリース高さ | (3 / 5) |
| 球持ち | (2 / 5) |
今年の新外国人の中では一番平均球速が遅いが、一番与四死球率が低い。
多様な球種と制球力が武器の技巧派投手。
右打者にはチェンジアップとドロップのようなカーブが有効ですが、左打者への投球に課題があります。
2020年はなぜかスラッターのような高速スライダーを投げていませんでしたが、この球を解禁すればもしかしたら左打者も抑えることが出来るかもしれません。
・奪三振は少し多く、与四死球はかなり少ない
・左投手だが、右打者の被打率が低い
・ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブの5球種
・2020年はツーシームとスライダーをほぼ投げていない
・メジャー平均と比べると、ストレートの投球割合が高い
・左右関係なく、真ん中とアウトローの投球割合が高い
・チェンジアップとカーブを決め球に使っている
・チェンジアップ、カーブは右打者の被打率が低い
・左打者には全球種がバランス良く打たれている
・右打者は高めとアウトローの被打率が低い
・左打者はアウトハイの被打率が低い
・左打者にはアウトコースが1球も被弾していない
・ストレート、ツーシーム、カーブは球速が遅く、回転数はメジャー平均くらい
・スライダーは2019年には平均球速88.2マイル(約142キロ)を記録するほど高速
・リリースポイントはほぼメジャー平均
・エクステンションは球離れが早い
・ストレートはメジャー平均よりもホップ成分が多い
・ツーシーム、チェンジアップは変化が小さい
・スライダーは曲がりが小さく、スラッターのようなボール
・カーブはかなり縦に落ちるドロップのようなカーブ



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